「気持ちのいい動きは身体にいい」
これは操体法の創始者、橋本敬三先生の言葉です。
セルフケアで大切なのは、あまり形にとらわれず、気持ちのいい方向に身体を動かしてその感覚を味わうことです。
原始感覚に帰ると言いますか、頭で分析しないで、本能のまま気持ちいいように動いたら、緊張していて硬くなっていた筋肉がスッと緩んだりします。
操体法って何?
操体法は仙台の医師、橋本敬三先生が「気持ちのいい動きは身体にいい」という理論で、動きやすい、動いて気持ちのいい方向へ体を動かすことで、体軸のゆがみをとり、症状の改善に導くという、ポキポキしない体にやさしい整体です。
感じたまま気持ちのいい動きをする、まさに赤ちゃんが伸びをするような感覚です。

セルフ総体で健康生活を
操体法の基本は
- 気持ちのいい方に動く
- 気持ちよさを味わうまでたわめる
- 十分味わったら脱力
この3つです。
特に2と3のたわめと脱力が大切です。
代表的な例ですと

仰向けに寝て膝を左右に倒してみて、気持ちのいい方向があればそちらへ再度倒します。
左右気持ちが良ければ両方やっても構いません。
気持ちよさが出せればそれを十分に味わうまでたわめます。
そして脱力します。
この一連の動作の時は、呼吸は止めずにゆったりと呼吸をしながら行います。
かかと伸ばしやうつ伏せでのカエル足も同様です。
<かかと伸ばし>

気持ちよく伸びて

気持ちよく力を抜く
<カエル足>


代表的なものを紹介しましたが、操体には決まった動きはありません。
日常の生活の中で伸びをしたり、上体をひねってみたりするのもOKです。
形にとらわれずとにかく気持ちのいい動きをすることが大切です。
セルフ操体のまとめ
操体法は、普段何気なくやっている伸びと一緒で、動きの気持ちよさを味わうための方法です。
動くときの呼吸は自然呼吸で行います。
- 動きの中で見つけた快の動きをゆっくり行い
- 一番いい感じの所でたわめて味わい
- 心地よく脱力をし
- その余韻を味わいます
これがセルフ操体の一連の流れになります。
その後、もう一度動いてみていい感じがあれば味わって脱力し余韻を楽しみます。
さらにもう一度動いてみて、気持ちよさがあれば続けます。
動きたくなくなったり、何ともない感じになったらおしまいです。
人は日常の何気ない動作で伸びをしたり、身体ひねったりと気持ちのいい動きを求めます。
気持ちのいい動きは身体にいいです。
ぜひ日常生活に操体を取り入れて健康な身体を目指しましょう。