人が生きていくうえで欠かせない血液循環。
きれいでサラサラした血液が全身を流れていくのが理想ですね。
しかし、何らかの理由により、血液が汚れたり、ドロドロになって固まりやすくなったりすることがあります。
このような血液が滞っている状態を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼んでいます。
西洋医学には「瘀血」という言葉はない
瘀血になる原因は、肉や油っぽいものばかり食べる偏った食生活、ストレス、運動不足、疲労などがあります。
東洋医学では瘀血を「問診」「腹診」「舌診」などで診断しますが、西洋医学では血圧、コレステロール値、肝機能のなどの数値が瘀血の判断材料になります。
更年期障害は瘀血の症状
女性の体には大きな骨盤があり、そのなかに子宮という生殖器があります。
そこで、思春期以降、妊娠が成立するように調整されます。
更年期では女性ホルモンが低下し、血の流れが滞りがちになります。
そして、骨盤内での生理現象が乱れ、月経異常になります。
お腹や腰の痛み、便秘、冷えなども起こりやすくなり、更年期障害は「血のゆがみ」が現れた状態です。
瘀血になると、どうなるのか?
瘀血状態になると、様々な不調を引き起こします。
更年期障害、子宮筋腫、歯茎の色素沈着、生理不順、不妊、高血圧、高脂血症、静脈瘤などなどが起こりやすくなります。
瘀血のサイン
瘀血のサインとして、肩こり、頭痛、めまい、息切れ、動悸、耳鳴り、冷え性、便秘などがあります。
これらのサインを見逃さないことも大切です。
瘀血のセルフケア
ツボ
瘀血のセルフケアの代表的なツボは「三陰交」と「血海」です。

三陰交
三陰交は、内くるぶしから指4本上の位置にあります。
女性の症状に代表的なツボで、冷え性、生理痛、更年期障害、のぼせ、イライラ、便秘などに効果があります。

血海
血海は足を伸ばして力を入れると、ひざのお皿の内側にできるくぼみの上です。
その名の通り、瘀血によく使われるツボで、生理痛、生理不順、むくみなどに効果を発揮します。
ツボ押しでもいいですが、ご自宅で針のついたシールなどを貼るか、お灸をご自分でされるのがより効果的です。
運動
日々の生活の中に適度な運動を取り入れましょう。
ウオーキングやストレッチ、体操などの有酸素運動は、血行を促進し、血流を改善させます。
代謝もよくなり、体の免疫力も高まります。
入浴・温熱療法
温めるのは血行促進に効果的です。
お風呂はシャワーだけで済まさずに、しっかりと湯船に浸かりましょう。
このブログでよく紹介している温熱療法も瘀血のセルフケアにとても適しています。

食事・サプリメント
イワシやアジ、サバ、カツオなどの青魚に含まれるDHAやEPAには血液をサラサラにする効果があります。
HLP・ミミズ乾燥粉末も血液をサラサラにする成分として有名ですね。
自分が愛飲しているHLPのサプリメントはHLP・EPAも配合されているので、瘀血のセルフケアにはまさにうってつけです。

HLP・ミミズ乾燥粉末のサプリ「清巡」
肉や揚げ物を控えめにして、バランスよく食事をとり、足りない部分はサプリメントで補うのが理想です。
東洋医学独特の表現の「瘀血」ですが、高血圧や高コレステロール、糖尿病などの生活習慣病、そして更年期障害などと治療法やセルフケアなどが類似しています。
これからの梅雨時や夏場にかけても血流が滞りやすくなるので、食事や運動などのセルフケアで瘀血対策をしましょう。