様々な不調を引き起こす原因として、「低体温化」が言われています。
特に最近は通常体温が35℃台の方が多くなってきています。
低体温自体は病気ではないのですが、代謝が悪く酵素が上手く働かずに、頭痛や生理不順などの不調を起こしやすくなります。
また、冷えによって免疫力が低下して病気になりやすいと言われています。
現在は新型コロナウイルス感染予防対策で、基礎体温が高いと不便なこともありますが、免疫力を高めて予防するためにも基礎体温を上げておかなければなりません。
ヒートショックプロテインとは
ヒートショックプロテインは、人の体に熱が加わった時に体を防御しようとして作られるタンパク質です。
熱刺激によって体の中で増えて、痛んだ細胞を修復してくれる特殊なタンパク質です。
細胞を修復してくれることで、病気の予防や疲労回復、美肌などの健康に役立てることが出来ます。
以前にこのブログでも、ヒートショックプロテインによる疲労回復について書いています。
温活におすすめな書籍
ヒートショックプロテイン、加温健康法におすすめな本4冊を紹介します。
まずは、ヒートショックプロテイン研究者で医学博士の伊藤要子先生の2冊。
HSPが病気を必ず治す
この本では、HSPを効果的に増加させる「マイルド加温療法」を中心に書かれています。
HSP(ヒートショックプロテイン)とは何か、加温でHSPは増えるのか、加温による免疫力の向上、運動能力の向上などが図や表を交えて詳しく書かれています。
そして、自宅でできるマイルド加温療法のやり方については、イラスト入りでより詳しく書かれています。
からだを温めると増える HSPが病気を必ず治す
ヒートショックプロテイン加温健康法
こちらは、上記の本をより簡潔に、解りやすくしています。
難解な図や表がなく、ほとんど文章のみで読みやすいです。
自宅でのマイルド加温療法については、イラスト入りでより解りやすいです。
まずはHSPとは何なのか知りたい、温活健康法に興味がある方は、こちらの本から読まれるのがいいかと思います。
ヒートショックプロテイン 加温健康法
熱をもって病を制す!
三井温熱療法師の徳山聖徳先生が書かれた本です。
三井温熱療法についての本ですが、体に熱を入れることの大切さがよくわかる1冊です。
特に自律神経について、熱の入れ方により「交感神経」と「副交感神経」の働かせ方の違いや、熱刺激が皮膚ー脳を介して伝わる仕組みなども詳しく書かれています。
温活だけではなく、体の事についても勉強になる1冊です。
熱をもって病を制す! ~なぜ、「三井温熱療法」はどんな病気も癒せるのか?~ (ワニプラス)
医者が教えるサウナの教科書
サウナによる温活のやり方についての本です。
この本はよく売れています。
この本については、以前もブログに書きました。
サウナの効能効果をエビテンス多く入れて解説しています。
「サウナー」以外の方も自律神経が整う仕組みなどの勉強になります。
医者が教えるサウナの教科書――ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?
効果的な温活健康法のやり方
ヒートショックプロテインを増やし、真の「温活」を行うには身体に熱ストレスを与えなければいけません。
温かくて気持ちのいいだけの加温でも、リラックス効果があり、副交感神経が優位に働くという利点もありますが、しっかりとHSPを産生させて温活健康法を行うには、身体にとってストレスと思うくらいの熱刺激は必要です。
家庭のお風呂で出来るHSP入浴法を行うには、伊藤要子先生の書籍を参考にされればいいですし、それが大変な場合は温泉施設やサウナで温活を行えばいいです。
また三井温熱の施術を受けたり、温熱器をお持ちならセルフケアで行ってもいいです。
やり方はそれぞれですが、基本は同じです。
・まずは温かくて気持ちのいい刺激
(副交感神経が働きます)
・徐々にストレスを感じるくらいの熱さに
(交感神経が働きます)
・休憩を挟みながら繰り返します
(水分補給も忘れずに)
そして大切なのが、自分の生活様式や体力に合った、続けられるやり方で行うことです。
ぜひ、「温活健康法」を活用して、健康生活にお役立てください。