漢方のバイブル書と言えば「傷寒論」です。
傷寒論は西暦200年頃に、後漢の張仲景が書いたと言われています。諸説ありますが…。
漢方にたずさわる者は、傷寒論の原文を読み、書き起こさなければいけないなどと言われます。
しかし、古文を読んでもちんぷんかんぷんですし、現代文に訳し、さらに丁寧に解説されている本でさえ、マジメに読むとかなり疲れて大変です。
そこに、なかなかいい感じので解説本があります。

寝ころんで読む傷寒論・温熱論
入江漢方内科クリニック院長、入江祥史先生著で傷寒論と温熱論を図も交えながらやさしく解説しています。
寝転んで読むのに適しているかは別にして、パラパラと読み進めていくにはとてもいい本です。
自分が持っている傷寒論解説本は

森クリニック院長、森由雄先生著の「入門傷寒論」
この本も丁寧に解説してあり、勉強になりました。読み込むには疲れますが…。
そして

鍼灸師で経絡治療で有名な池田政一先生著の「初めて読む人のための傷寒論ハンドブック」です。
この本も鍼灸師ならではの視点で処方ごとに細かく解説されていて、参考になりました。
上記2冊と比べて、今回の「寝ころんで読む傷寒論」はくだけています。
その分だけ読み進めやすいです。
それでも、たくさんの古文と戦わなければなりません。
どうせなら、自分の好きな「まんかでわかる」シリーズで出してもらえないかと思います。
原文もなにも無くなるかもしれませんが、傷寒論へのとりかかりにはいいかもしれません。
ちなみに、傷寒論ではないですが、中医薬のまんが解説本は持っています。

「中医薬食理論がよくわかるまんが漢方入門」
これの傷寒論バージョン期待します。
漢方に精通されている方は別ですが、
傷寒論の解説本を読むコツは
読み込まずにパラパラと流し読み、興味のある処方から読んでいくことです。
漢方をこれから勉強しようという方、もう少し深く漢方を学びたいという方には、この「寝ころんで読む傷寒論・温熱論」はオススメです。

寝ころんで読む傷寒論・温熱論