病気の予防・治療を行う際に大切なのは「体の仕組みを知る」ことです。
ただ言われるがままに薬を飲んだり、整体やマッサージを受けるよりも、「この薬は体のどこを巡り、何に作用して、どのようにして効いてくるのか」、また「この痛みはどこから来ていて、どのように伝達されて痛みを感じているのか」などを漠然とでも知っておいたほうがいいです。
そういった意味でも自分が持っているこの2冊は、一般の方向けの本で、図解入りでわかりやすく、とても読みやすいのでオススメです。
よくわかる痛み・鎮痛の基本と仕組み
この本の著者は、明治国際医療大学・鍼灸学部の伊藤和憲先生です。
NHKのためしてガッテンなど、鍼灸や痛みを紹介する回によく登場されています。
痛みの伝わり方、痛みの種類、痛みを抑える方法など図解入りでとてもわかりやすく書かれています。
痛みを感じる受容器や神経伝達物質、そして痛み物質などの名称もたくさん出てきますが、まずはそれを覚える必要はありません。大まかに痛みの流れがわかれば大丈夫です。
またこの本では、痛みを抑える方法もいろいろと簡潔に紹介してくれています。
薬ひとつをとっても、なぜこの痛みにこの薬(抗炎症薬やステロイドなどの種類)なのかと解説もしてくれています。
ツボ刺激や鍼灸などで痛みを緩和させる仕組み、食事や睡眠、姿勢などの生活習慣の事など、セルフケアに関係することも書かれています。
肩、首、腰、お腹、膝の痛みや、心の痛み、癌による痛みなども解説されています。
小難しくなく、痛みの奥深さがわかりやすく書かれている良書だと思います。
図解入門 よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ[第2版]
よくわかる薬の基本と仕組み
そしてもう一冊が「くすり」についてです。
薬が体のどこを通り、どのようにして効くかがわかりやすく書かれています。
お医者さんに処方してもらったものを言われるがままに飲んだり、市販薬をパッケージのうたい文句だけをみて購入している方が多いかと思います。
この本では、薬の歴史から一般的な概要、病気について、薬の基本作用がこれまた図解入りでわかりやすく解説されています。
各論と言いますか、それぞれの病気について、どのような成分が配合された薬が、どのようにして効くのかということもたくさん書かれていますので、家に一冊置いておけば便利だと思います。
漠然と飲んでいた薬ですが、基本だけでも仕組みを知ることが出来れば、意識が変わり、より良い選択することにつながります。
図解入門よくわかる最新「薬」の基本としくみ (How‐nual Visual Guide Book)
仕組みを知れば体が変わる!
健康については、テレビやネットなどから断片的に入ってくる情報もいいのですが、まずは基本を知ることが大切です。
基本・仕組みを知れば、普段のセルフケア、サプリメントを選択するうえで、理解・納得して出来るので、効率も上がってきます。
そのうえでこの2冊は、簡潔でありながら病気、痛み、薬のことが十分に網羅されていますのでオススメです。
簡潔といっても専門用語はたくさん出てきます。
専門用語を覚える必要はないです。
とにかく流れをつかめればOKです!
体のしくみを知り、健康生活、セルフケアをより充実させたものにしましょう。